アメリカ COVID-19による死者20万人は楽観的すぎる

英国の大衆新聞サイトMail Onlineで、4月2日、ロス・イベットソン氏が「COVID-19によるアメリカの死者が20万人ではすまない可能性が高い」ことを記事にしました。

脳神経外科医・CNNの医学特派員であるサンジェイ・グプタ博士は、米国20万人のCOVID-19による死亡は、米国全域が厳しい社会的距離確保規制を採用しない限り楽観的な予測だと警告した

●グプタ博士は、死者数10万から24万の数字は単なる「底値」の予測であると述べた

●すべてのアメリカ人が社会的距離確保措置を取った場合の推計値(死者数10万から24万)であると発言した

●4月1日、さらに4つの州が自宅待機命令行った。これはアメリカ人の80%以上が強制的な社会的距離確保措置を実行していることを意味する

●グプタ博士は、社会的距離確保措置を100%実行しない限り、連邦政府の予測は外れるとした

先週の日曜日(3月29日)、上級免疫学者のアンソニー・フォーチ氏が「COVID-19が国内で10万~20万人の命を奪う可能性がある」という慎重な予測を発表した。現在、約80%の人々がこの病気のまん延を阻止するため強制的な社会的距離確保措置を取られている。この措置を行ってもこれまでに5,139人が死亡し、21万6千人以上がCOVID-19に感染した。

グプタ博士は、アンソニー・フォーチ氏のモデル化について「これらモデルを作成した人たちによれば、現時点の底値であり潜在的にはこれよりもずっと多い死亡者数になるかもしれない」と語った。

こうした社会的距離確保措置が5月末まで全国的に実施されたならば、10万人から24万人というとても悲惨な死者数に目を向けることができる。しかし、そこにはたくさんの「もし~ならば」の仮定条件があり、それが大きな懸案なのだ。

社会的距離確保措置を早期に開始したわけではなく、3月の第2週から始まった。現在は4月まで延長されているが、実際にはその期間は十分に長くなかった。しかも、このような政策を実施していない州(地域)はまだたくさんある。だから今後数日間で何が起こるか見ている。

今週末までに、他の州(地域)は社会的距離確保措置に相乗りする必要がある。さもなければ、モデルが崩壊し始めるのだ。パンデミックの影響を軽視していたドナルド・トランプ大統領は4月1日に、「これから数週間になると思うが、特に数日後には恐ろしいことになる」と語っている。

COVID-19パンデミックに対応して、新たにフロリダ州、ジョージア州、ミシシッピ州、ネバダ州の州知事が4月1日に厳しい在宅制限を発令し、米国での死者数は3日間でほぼ倍増し、国内80%以上がロックダウン(封鎖)されたのである。 (中略)

ニューヨークのビル・デブラシオ市長は記者会見で、月末までに65,000の病院用ベッドを追加する大規模な取り組みの一環として、市がホテルと契約していると語った。

米国疾病管理予防センターによると、2010年以降、インフルエンザによる米国人の死亡者は年間1万2000人から6万1000人に達している。 CDCによると、1918年から1919年にかけてのインフルエンザの大流行で、米国では67万5000人が死亡した。

ニューヨーク州は依然として集団発生の震源地であり、米国の死者の3分の1以上を占めている。アンドリュー・クオモ州知事は4月1日、警察に対し、社会的距離確保措置についてより厳しいルールを実施するよう求めた。 アンドリュー・クオモ州知事は「若者たちはこのメッセージを受け取らなければならないが、まだ納得していない。若者たちの密度が高すぎる状況が依然として多すぎる」、「遊び場、ブランコ、バスケットボール・コートなどのスペースを閉鎖する規則を課す。自らが主体的にやらないのは、無謀で無責任で利己的だ」と述べた。

ビル・デブラシオ市長は、ニューヨーク市は、旅行の中止で宿泊客の大半を失った20のホテルと「COVID-19患者用の1万ベッドを追加すること」で合意したと明らかにした上で、 「この4月は、すべての能力を増強するための壮大なプロセス期間になるだろう。目標は達成可能だ」と述べた。

カリフォルニア州では、コロナウイルス感染者が前日比で約1300人増加し、1万人近くにまで急増した。これは、ギャビン・ニューサム知事による在宅政策が何らかの効果をもたらしたように見えたにもかかわらず、州が6週間以内に人工呼吸器を備えた集中治療病床を使い果たしてしまうと警告したためであった。

ギャビン・ニューサム知事は、「住民が自宅にこもり、他の人々と非接触を厳しく実行したならば、カリフォルニア州は依然としてCOVID-19感染者数の曲線を下降に転じることができ、ベッド追加の必要性も軽減できる」と述べた。

(後略)

(dailymail.co.uk)

https://www.dailymail.co.uk/news/article-8180039/Dr-Sanjay-Gupta-warns-200-000-coronavirus-deaths-optimistic-prediction.html

ドナルド・トランプ大統領が重視している社会的距離確保の指針は、アメリカにおけるCOVID-19の感染拡大阻止の最重要「切り札」であることがわかります。

当記事では、現在アメリカ国内で80%採用している社会的距離確保措置を全米100%に拡大し、なおかつ今年5月末までより厳しい社会的距離確保措置(不要不急の外出をせず在宅、他者と接触せず2メートル以上の距離を保つ等)を実施することで、「COVID-19による死亡者数を20万人以下に抑えることができるかもしれない」というたいへん厳しい内容です。

免疫力が強く重症化しづらい若者たちが「集団行動を自制できるかどうか」が大きな要因になりそうです。

まだまだ危機感が芽生えていない我が国は、アメリカのような状況になる前に、成功した施策を積極的に採り入れていくべきです。

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