トランスジェンダー・アスリート、東京オリンピックで台頭か

BBCスポーツで、7月26日、アリステア・マゴワン氏が、2020年東京オリンピックを前に、トランスジェンダー(元男性)の競技資格について論争が再燃し始めたことを記事にした。

トランスジェンダーに係る規則の見直しがなされる前に、2020年東京オリンピックの女性アスリートはバスの下に葬られてしまうと、シャロン・デイビーズ氏(英国出身の元競泳オリンピック・メダリスト)は述べた。

IOC(国際オリンピック委員会)ガイドラインは、トランスジェンダー女性は競技の前、最低12ヶ月の間、テストステロン濃度(筋肉を増強するホルモン)を抑制しなければならないと定めている。

ニュージーランドのローレル・ハバード氏(元男性のトランスジェンダー、重量挙げ選手) は、2020年東京オリンピックのメダルを勝ち取る最初のトランスジェンダー女性になるかもしれない。

ローレル・ハバード氏は2018年のコモンウェルス競技大会には負傷欠場したものの、2020年東京オリンピックの資格を得ることを望んでいる。

41歳のローレル・ハバード氏は、今年7月サモアのパシフィック・ゲームで2つのゴールド・メダルを勝ち取った。

サモアのコモンウェルス競技大会チャンピオンであるファーガイガ・ストワーズ氏は、ホームでの優勝を逃した。サモアのパシフィック・ゲーム大会会長は、「ローレル・ハバード氏の参加が不公平である」と批判した。 (中略)

シャロン・デイビーズ氏、アテネオリンピック陸上中距離2種目のゴールド・メダリストであるケリー・ホームズ氏、女子マラソンの世界記録(2時間15分)保持者のポーラ・ラドクリフ氏、その他60人トップ・アスリートが、今年3月にIOC会長のトーマス・バッハ氏に手紙を書き、トランスジェンダー・アスリートとして(男性で生まれたことによる)体格的なメリットをより精査することを要求する手紙を書いた。

しかしながら、なにも反応がないということは、2020年7月24日に始まる東京オリンピックの前に、トランスジェンダー規則の見直しは期待できないということを意味している。 「あなたがたの興味と関心に感謝します。さっそく調べてみます」といった儀礼的な手紙さえない。

IOCは、アスリートが言わなくてはならないことに興味がないと言わんばかりで、アスリートのためにスポーツの祭典が催される時に、一層の落胆を隠せないとシャロン・デイビーズ氏は付け加えた。

どのような見直しもなされずに始まったオリンピックで、起こるべくして起きてしまったことに、人々がとても動揺してしまう状況になるであろう。

有名な女性アスリートが打ち負かされるのを見始めて、初めて人々は立ち上がり、状況を理解し始める。それは恥辱である。なぜなら、それはスポーツ、公正さ、我々があるべき最善の場であるはずだからだ。

IOCは、BBCスポーツに「デービス氏、ホームズ氏、ラドクリフ氏から、どのような手紙も受け取っていない」と述べている。 IOCは、「参加のガイダンスを提供する私達のアプローチは、医学、科学、法律、人権エキスパート、IOCアスリート委員会等と協議することによって、これまでに進化してきた研究と学習領域に基づく」

「関係するすべての利害関係者との相談において、エリアで関連した発展を考慮するために、私達のガイダンスには定期的な見直しが必要である」と述べた。 (bbc.com)

https://www.bbc.com/sport/49110775

鴨川シーワールド北の海岸2019年6月

来年の東京オリンピックを前に、今年7月サモアのパシフィック・ゲームで2つのゴールド・メダルを勝ち取ったトランスジェンダー女性アスリート(元男性)、ローレル・ハバード氏の重量挙における圧倒的な強さが波紋を呼んでいます。

記事掲載のシャロン・デイビーズ氏、ケリー・ホームズ氏、ポーラ・ラドクリフ氏3名の著名な女性アスリート、かつてのテニス女王マルチナ・ナヴラチロワ氏らは「女性として生まれた者が、スポーツ競技においてできるだけ平等・公平・フェアに競うべきだ」として、トランスジェンダー女性アスリートの現行規制を強化すべきだという立場なのです。

現在、女性から男性へのトランスジェンダー・アスリートについては何の規制もありません。

ところが、男性から女性へのトランスジェンダー・アスリートの場合は、競技前、最低 12ヶ月の間、テストステロン濃度(筋肉を増強するホルモン)を一定値(10 nmol/L)以下に抑制しなければならないのです。性転換手術をしたかどうかまでは問われません。

つまり、体格や筋力で勝る男性から女性へ転換したトランスジェンダーには制約があり、「前述のテストステロン濃度規制くらいではまだまだ甘い。もっと厳しい規制がないと女性のメダル勢力地図が塗り替わってしまう」という論調なのです。

来る東京オリンピック・パラリンピックでは、新国立競技場、オリンピックアクアティクスセンター、海の森水上競技場、有明アリーナ等、新設競技場のお目見え。

世界のトップ・アスリートによる記録の更新、お家芸の柔道、体操、陸上、卓球、水泳、 ボルダリング等でメダルが多数期待できるわが国アスリートたちの活躍もあるでしょう。

サーフィン、スケートボード、ボルダリング、野球、空手等の新種目の追加も真新しいですね。

サーフィンは千葉県一宮海岸が会場になるようですが、べた凪(波なし、風なし)だったらどうするのでしょうね。波腰下なんていうのは、しょっちゅうだし、技を競えるような面がちゃんとできるのか心配ですね。

限られた日程の中で、いい波🌊よ来いと祈っても、大自然をコントロールすることは不可能です。

一宮海岸は鴨川から北に約50km、鴨川よりいい波がたつわけではありません。鴨川は波のクオリテイが高く、写真のように腰下の波でも、美しい面ができます。一宮は荒天では、波が一気に崩れて、ダンパーという面のできない泡波になることが多いのです。

ところで最後に、当記事によって東京オリンピックに「トランスジェンダー・アスリートたちの活躍」という見どころが一つ増えたことをご報告いたします。

凄まじい競争の中から這い上がってきたであろうトランスジェンダー・アスリート、勝てば勝ったで、「元男性なので体格ががっしりしている。勝つのがあたり前」とも言われかねない。

アウェィの空気を満身に受けて頑張るトランスジェンダー・アスリート、ぜひ応援したいですね。

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