トランプ大統領のヒトラー化を懸念

Washington Examiner(米政治の最新ニュースと調査報道サイト)で、6月19日、トム・ローガン氏が CNNニュースアンカーであるドン・レモン氏のトランプ大統領批判に疑問を投げかけた。

どうして、ドン・レモン氏は、民主党主席議員らではなく、「トランプ大統領がアメリカを全体主義に導く」ことを心配しているのだろうか?

個人的には、トランプ大統領にせよ、民主党幹部らにせよ、アメリカを全体主義の暗黒郷に変えるとは思っていない。

私は民主主義制度と法の支配を信頼しているし、それらが私を失望させたこともない。

しかし、私はCNN番組のドン・レモン氏解説を引き合いに出さねばならない。

あなた方は、「トランプ大統領がある日、アメリカのヒトラーになりうることを、当然のことと思っていない」とドン・レモン氏が警告した。この主張をおそらく少し過剰だとして、仲間のCNNアンカー・クリス・クオモ氏が疑問を呈した。

それに対し、ドン・レモン氏は、ナチズムの危険性に関してマーティン・ニーメラー氏の有名な戦後の供述書を例に出した。 ナチスの危険について「最初は小さな嘘から始まり、これくらいならと見逃すうちに大きな嘘」になった。そして、それは洗脳された人々から始まった。

ドン・レモン氏が、「トランプ大統領によって想起された自由社会に対する脅威」に、ありありと関心を持つことを奇妙だと思う。

結局、バーニー・サンダース上院議員やアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員(AOC議員)によって提案される大規模な規制調整、政府拡大を考えたとき、自由に対する脅威は、トランプ大統領より、民主党の方がはるかに顕著に現れる。

サンダース議員やAOC議員が大統領になったら、アメリカの自由を破壊したとは言わないが、彼らこそが、本当に破壊的な大統領(ウラジミール・プーチン大統領の見地からは、とてもよいものであろうが)になりうると私は思っている。

ただし、彼らが民主主義を踏みつけるとは思っていない。

要するに、ドン・レモン氏はどうして、権力による支配を行う権利、責任と品格を持っていると信じて疑わない政治家(今までの大統領は、決して権力による支配を授けれらていると勘違いしてなかった)ではなく、トランプ大統領の暴言を恐れるのかわからないのだ。

(washingtonexaminer.com) https://www.washingtonexaminer.com/opinion/why-does-don-lemon-fear-lost-freedom-under-trump-but-not-sanders-harris-or-aoc


型破りの大統領

メキシコ国境に壁を建設すると宣言し、不法移民の取り締まりを強化。

強いアメリカの復活、内需深耕を重点政策に掲げるトランプ大統領であるが、CNN、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストなどの主要メディアを名指しで「フェイク・メディア」扱いし、ヒール役が板についた異色の大統領だ。

私的にはディープ・ステート(影の権力者集団)に対峙し、粛清を始めたこと。リチャード・アーミテージ元国務副長官、マイケル・グリーンなどのジャパン・ハンドラーズ(戦争屋)の影響力を減衰させたことを評価している。

                             (freepik.com)

悪政に蝕まれた日本

「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引く」と言われるほど、アメリカの動向に大きく左右される我が国であるが、我が国の民主主義は、こんな記事がちらちらと掲載され始めたアメリカより、はるかに危機的な状況にあるのではないだろうか。

安倍首相は2012年12月の第2次内閣発足からの連続在任日数が2736日となり、伊藤博文(2730日)を超し歴代3位となった。

総裁任期4選目(2021年9月以降)を狙っているというが、やってきたことは毎年破格の一般会計予算を可決し膨大な財政赤字を累積、特定秘密保護法・集団的自衛権の行使を合法化した安保法・共謀罪・マイナンバー法案・カジノ法案等悪法の強行可決、民意に反して辺野古新基地建設埋立てを強行、森友学園や加計学園等極右学校や身内への巨額利益誘導、独立性を保っていたはずの日銀に黒田総裁を配置し人為的円安・果てしない金融緩和による株式市場操縦、年金積立金管理運用独立行政法人の投資ポートフォリオを株式50%に偏重し国民の年金原資大幅含み損、北方領土返還の棚上、北朝鮮拉致問題の行き詰まり等、何一つプラスの成果は上げていない。

そんな状況にかかわらず、大手メディア発表の支持率はなぜかいつも50%超である。

大手メディアを掌握し、「憲法改正」、「全体主義」、「グローバリズム」、「監視社会」への流れは実に不気味だ。東京オリンピックを口実にこの流れを加速させようとしていることは間違いない。

投票率が54%弱(平成29年国政選挙結果:50歳以上有権者の投票率が高いため、かろうじて投票率5割超)と低迷しているところに、こんな悪政をのさばらしている主因があるのではないか。

戦争は地獄

全体主義、戦争の足音が聞こえてくる今、もう一度以下の名言を噛みしめたい。

ドイツの反ナチス運動組織告白教会の指導者マーティン・ニーメラー

「ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。私は社会民主主義ではなかったから。彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。私は労働組合員ではなかったから。そして彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった」

アパルトヘイトを終結させ、民主的な南アフリカを樹立したネルソン・マンデラ

「人間として、何もせず、何も言わず、不正に立ち向かわず、抑圧に抗議せずに、自分たちにとってのよい社会、よい生活を追い求めることは、不可能なのです」

人種差別撤廃に人生を捧げたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師

「悪を仕方ないと受け入れる人は、悪の一部となる。悪に抵抗しない人は、実は悪に協力しているのだ」

貧しい人々のための奉仕活動を拡げたマザー・テレサ

「多くの人々が貧困や飢餓で苦しむインドで、わずかな人だけを救って意味があるのか」という活動に対する疑問に

私たちのしていることは大海の一滴に過ぎません。だけど、私たちがやめたら確実に一滴が減るのです。

「ヨイトマケの唄」等シンガーソングライター、俳優、演出家の美輪明宏

戦争って言葉をなくせばいいんですよ「大量殺人」でいいんです

4 thoughts on “トランプ大統領のヒトラー化を懸念

  1. 名言の数々、すべてが重い言葉であると同時に美しい言葉でした。
    とりわけ美輪明宏さんの言葉がずしーんと来ました。だからここでもいうのです。

    「戦争って言葉をなくせばいいんですよ「大量殺人」でいいんです」

  2. 紅白歌合戦での美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」圧巻でした。あれからもう4年も経ってしまいました。
    ぽつりさんの印象に残った戦争にかかる名言があれば、是非紹介してください。

  3. 丸山穂高議員との例のやりとりのなかで、訪問団の団長さんはたしかこんなことをいっていました。
    「戦争なんて言葉は使いたくないです。」
    戦争というものの醜悪さを嫌というほど理解させられたものの言葉に違いなく、美輪明宏さんのそれとも通ずるものがあります。
    それにしても彼、89歳という相当なお年であるのにしっかりしていたなあ……

  4. その大塚団長さんに、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと表現を変え問いただす無礼さ・軽さが今の政権与党(維新は野党ではないと思っています。与党は自公維ですね)のおごりを表しています。 戦争を知らない世代が、権力者の野望や責任回避のために地獄の戦争に巻き込まれ翻弄され続ける。絶対に繰り返してはいけないのですが、なぜか繰り返す。人間は愚かですね。

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