
忽然とニューヨーク市の路上に現れたフェデックスのお騒がせロボットの記事です。
宅配便配達までロボットが担うようになったら、世の中が一変してしまいます。ロボットが道路や歩道を通行することになるため、路上の人間、動物、カートや障害物への安全配慮、雨天・強風など荒天時の対応、不測の事態(交通事故、地震、火災、強盗等)への対応など課題がたくさんありそうです。
ニューヨーク・ポスト(ウェブサイト)で、イスラエル・サラス・ロドリゲス氏とジャッキー・サロ氏が、11月24日、忽然と現れた「フェデラル・エクスプレスの配達ロボット」がニューヨーカーを騒がせたことを記事にしました。
フェデックスの配達ロボットがニューヨーク市のストリートに侵入
先週プロモーションの一環として、フェデックスの配達ロボットがマンハッタン南部へと移動した。歩行者は戸惑った様子で、この光景をソーシャル・メディアに共有した。
「ここニューヨークでは、ウォーリー(米映画の感情をもったロボット)が至るところでフェデックス・ドライバーぶりをひけらかしています」と@WhatIsNYがツイートして、フェデックスの「SameDay Bot」というクーリエサービス(宅配便)の一部で自走式箱型サイボーグ車が、ヒューストン通り近くのクロスビー・ストリートを横断している人たちをかき分けていく映像を投稿した。
Reddit(レディット)の投稿では、自走式のロボットがソーホー地区を移動し「スカイネットが兵士をニューヨークの街頭に送りこんだ」とからかった。
※スカイネットとは、映画ターミネーターに登場する架空のAI(人工知能)
フェデラル・エクスプレスは11月24日、「同社のセームデー・ロボット(別名Roxos)は、ビッグ・アップル(ニューヨーク市のニックネーム)を訪問しているだけで、他の市場でいまだに試験中だ。セームデー・ロボットは、人工知能・運動センサーを備え、階段を登る車輪を使って、歩道の上でも流れに沿って走行する。
セームデー・ロボットは、スペシャルイベントのためにニューヨークを訪問したが、将来のテストプランは、まだ決まっていない」と述べた。 しかし、セームデー・ロボット(別名Roxos)の短いニューヨーク・デビューは、ニューヨーカーの間で物議を醸しました。 イースト・ヴィレッジから荷物を出荷しているフェデラル・エクスプレスの顧客であるクリス・リヴィングストン氏(42歳)は、ロボットが歩道を安全に通過することが疑わしいとし「アマゾンが歩道いっぱいにたくさんの箱を詰め込んでいるのはとても残念ですが、これからは歩道のロボットまで心配しなければならない。さらなる迷惑話しだ」と語った。
ビル・デブラシオ市長はツイッター「第一に決してニューヨーカーの仕事をFedExロボットに任せることはありません。第二に、ロボットが道路を塞ぐ許可を与えていない」で批判し、ロボットがニューヨーク市民から仕事を奪ったと非難した。
ニューヨーク市は、11月24日にロボットを発見次第、直ちに撤去するとし、「これらの大型自律型ロボットは街路では許可されておらず、ニューヨーカーにとって公共の安全上の危険だ。適切な方法でもってすぐに撤去する」と市役所のスポークスマン、ウィル・バスキン・ゲルウィッツ氏は、ニューヨーク・ポストに語った。
そんな批判の渦中にフェデラル・エクスプレスは、ロボットには多くの安全機能が装備されていると主張し、今後はロボットがあらゆる規制を満たすために議員に働きかけると続けた(以降略)
(nypost.com)
https://nypost.com/2019/11/24/fedex-delivery-robots-invade-new-york-city-streets/
First of all, @FedEx, never get a robot to do a New Yorker’s job. We have the finest workers in the world.
Second of all, we didn’t grant permission for these to clog up our streets. If we see ANY of these bots we’ll send them packing. https://t.co/XxJIrIW9vr
— Mayor Bill de Blasio (@NYCMayor) 2019年11月23日
自動運転自動車の時代、こういったものも一般化してゆくのでしょうね、しかもあんがいとちかい将来に。
当方、電動式の車椅子にぶつけられたという方の治療に携わったことがあります。ロボットの、ある事が起こったときの 感情の無さ というのはやはり怖いです。「想定外」ということがなるべくないように、安全対策をしていただきたいです。
感情のないロボットの暴走や不測事態に対応できなかったことによる怪我、これは怖いですね。