京都上空の火球を科学的に解明

LIVE SCIENCEのスタッフ・ライターであるラフィ・レッツター氏が、10月20日、京都上空に出現した火球(2017年4月28日)のルーツをつきとめたことを報告しました。

2017年に日本の上空を飛行した火の玉は、ある日地球を脅かすかもしれない巨大な小惑星の(火の玉となった)小さな破片であった

今後1000万年のある時点で、巨大な小惑星が「小さな破片」に続くかもしれず、地球の大気に激突するかもしれません。

2017年4月28日の早朝、小さな火の玉は、京都の上空に忍び寄りました。

そして今、SonotaCo Network Japanの大気現象調査によって集められたデータのおかげで、研究者たちは、「小さな破片」は地球を脅かすかもしれない、はるかに大きな小惑星の破片であったと断定しました。

京都上空で燃えた「小さな断片」につき、SonotaCoのデータを調べたところ、研究者は物体が約1オンス(29グラム)の質量で大気中に侵入し、直径1インチ(2.7センチ)であると判断しました。

それは誰も脅かしませんでしたが、このような小さな流星は、それらの根幹を成していたより大きな物体のデータを提供するため興味深いものです。

研究者は「小さな断片」の根源を追跡し、その親をつきとめました。それは「2003 YT1」として知られる物体です。

2003YT1は二重小惑星(共通重心の周りを公転する2つの小惑星)です。長さ690フィート(210メートル)の小惑星の軌道に乗って回る直径1.2マイル(2キロメートル)の1個の大きな岩で構成されています。

2003年に発見されたこの二重小惑星は今後1000万年のある時点で6%の確率で地球に衝突する可能性があります。

それがあなたの生涯において誰も傷つけないとしても、研究者は「潜在的に危険な物体」としています。 二重小惑星は2017年に地球を通過しなかったため、流星である二重小惑星と小惑星との明らかなつながりがわかりませんでした。

しかし、研究者たちは「小さな破片」が空を横切った動きを研究し、空間を介した物体の軌道をリバース・エンジニアリングした結果、非常に高い確率で2003YT1の破片だとつきとめたのです。

研究者たちは、「小さな破片」がどのように2003YT1から分離したかよくわからないが、それが小惑星から振り落とされた大きな塵の一部であると信じていると述べました。

「小さな破片」ができた方法について、2~3の潜在的根拠を提供しました。おそらく小さい流星塵が定期的に二重小惑星に衝突し、岩壁にぶつかる弾丸のように断片化したのか、または熱の変化が小惑星の表面を割って、暗闇に小さな破片を吐き出したのかもしれません。 著者が提供した1つのシナリオは、破片が最初に2003YT1システムを形成したプロセスの結果であるということです。

大部分の人々は、小惑星を地球上に見られる大きな岩や巨大な石のようなものを想像しているでしょう。

しかし、著者が書いた2003YT1は、おそらく瓦礫の山であり、過去1万年のある時点で2つの軌道体に合体した重力によって緩く結合したものです。

個々の小惑星として質量を保持する力はたぶん弱く、2時間ごとに2つの山が互いに無秩序に回転するため、より広く宇宙空間に飛び散ることがあります。

著者は、他にももっとエキゾチックな可能性があると書きました。ウォーター・アイスが小惑星の表面から昇華(固体から気体に変化)し、宇宙空間で小さな氷のボールとして再形成する可能性があります。しかし、そのモデルなどはありそうにないと研究者たちは書きました。

今のところ、小惑星の「小さな破片」が地球を訪問したということを、我々は知っています(気づかれずに大気中に消えた破片もあったこととでしょう)。

この先ある日、より大きな小惑星が、小さな断片を追いかけ地球に突っ込むかもしれません。

その火の玉ははるかに大きなものになるでしょう。

これらの調査結果を説明する論文はまだ査読されていません。前刷りのジャーナル「arXiv」に10月16日発表されたばかりです。

(livescience.com)

https://www.livescience.com/kyoto-fireball-preview-asteroid.html

「2017年4月28日 京都 火球」でググっても、YouTubeを検索してもまったくヒットしません。

ただその頃から、火球の目撃やドライブ・レコーダーに映った火球の報告等が増えてきています。

1908年6月30日ロシア帝国時代に発生したツングースカ大爆発では、空中で隕石が爆発し落下した隕石(直径3~70m)の衝撃により、5,000~10,000㎢に亘る森林が炎上し、約2,150㎢に亘る樹木がなぎ倒されました。

2013年2月15日にロシアのチェリャビンスク州に墜落した隕石(直径~15m、質量10トン)のように大きな人的被害を与えた時もありました。

当時、爆風によって割れたガラス破片による切傷、衝撃波による転倒などによって約1000人が負傷しました。

2 thoughts on “京都上空の火球を科学的に解明

  1. 壮大な話であり、また恐ろしくもある話。
    隕石落下の影響で恐竜が絶滅した、というのも有名な話です。
    小惑星の衝突を察知して爆発させる技術を国際的な連携のなか研究開発している、などともきいたことがあるような……
    人類が他の惑星に移住、という話よりは、小惑星やらその断片を事前に粉砕、バラバラに、という話のほうがはるかに実現可能なような気がします。この方面での技術力の進化を願います。

  2. パトリオットミサイルの迎撃でさえ、試験的には成功しています。隕石の方が、十分前から軌道がわかる可能性があるため事前に粉砕するのは容易なのではないでしょうか。

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