
テクノロジーサイトのTHE VERGEに、ジェームズ・ヴィンセント氏が、4月9日、カリフォルニア大学バークレー校で試作されたBlueロボットの紹介を行った。
研究チームを率いるピーター・アビール氏は、「AI(人工知能)が有能になってきたことにより、ロボット設計方法をゼロから考え直す機会を与えらえた」
「これからのロボットは、従来のようにあらかじめ設定された動き(商品パレットの上げ下げ、自動車の溶接等)を繰り返すのではなく、反応し活動的なものとなる。前もって行動を計画するのではなく、カメラとセンサーを目に、リアルタイムに世界を操縦する。タオルを折るなど複雑な作業が可能になる」と述べた。
Blueロボットは、3Dプリンターで作られた部品から構成され、一対のピンサー(つまむことのできる手)を操作するヒューマノイドロボットアーム(ゴムバンドを駆動するモーター制御)を装備している。
人や物体の位置を認識するためのデプスカメラ(映像の奥行きを測定することができるカメラ)を備えているため、混雑した地下鉄車内では、押されれば身をかわすことができる。人と安全に協働できるのだ。そして、ロボット工学で普及してきたAIトレーニング方法を使用した強化学習にも適している。
研究チームは、Blueロボットの目標市場価格を5000ドルとし、まずは研究所や大学に売り込み、最終的に外注による量産を志向している。
theverge.com https://www.theverge.com/2019/4/9/18295029/robot-ai-blue-uc-berkeley-cheap-safe-humans