北朝鮮で厳しい食糧難か

クリスチャン連合のigoodnewsで、イ・インチャン記者が6月10日、北朝鮮で悪化している昨今の食糧難を記事にした。

北朝鮮では、2018年の食糧総生産量が9%以上減少し、10年ぶりの低い数値を記録した。

国連・北朝鮮常駐調整官は今年4月に、北朝鮮内大規模食糧難が憂慮されるとし全世界に助けを求めた。

北朝鮮に常駐している国連機構と国際NGOは北朝鮮米生産量が前年度に比べて100万トン近く不足し、なんと1100万人の住民に人道的支援が必要であるという報告書まで発表した。

ところが北朝鮮当局は、「北朝鮮で食糧問題は全く起きなくなっている」と外交席上で発言して注目された。

北朝鮮当局は「子供のための豆乳供給も円滑だ」と食糧問題提起に反論したが、最近、国連世界食糧計画(WFP)には食糧支援を公式に要請していたことが分かった。明確に矛盾した言動だ。

実際の状況を結論から述べると、北朝鮮食糧難は相当な水準に達していると見られる。

ソウル大学校キム・ビョンノ平和統一研究員は、5月22日ソウル・キョンドン教会で開かれたクリスチャンアカデミー講演会で、国連とアメリカの経済制裁で経済的圧迫を相当受けているものの、中国などの影響でその制裁効果が減衰し、北朝鮮食糧難自体は深刻な水準でないと推定した。

しかしながら、貧困層が体験しなければならない食糧事情を考えれば、人道的支援は必至だ。

最近、一日配給量も570gから300gに減ったことが報告された。

対北朝鮮協力民間団体協議会イ・キボム会長は先月末、布教統一韓国カンファレンスで「貧困層の苦痛は増加するものと見られる」として人道的支援を訴えた。

民族の和解と平和のための宗教人の集いは、去る6日発表した声明で、北朝鮮の子供と住民のための人道的支援は全面的に許容されるべきで、政府が貧困層を助けるために国際機構に800万ドルを支援したことを歓迎しながら、「北朝鮮も人道主義と同胞愛で推進する人道的支援を快く受け入れて、南北関係改善と交流協力の踏み石としなければならない」と促した。

(igoodnews.net) http://www.igoodnews.net/news/articleView.html?idxno=60300

北朝鮮の人口は2515万人(2015年統計)で、我が国の首都圏(関東地方1都6県)人口3814万人(2016年統計)の3分の2だ。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2005年版)によれば、30~49歳男性・平均的活動レベルの推定エネルギー必要量は、2650kcal/日(同年代の女性は男性の約87%)で、記事のように重さ(g)が、食事摂取の物差しになることはあまりない。

ちなみに白米は100gで約168kcalある。減らされた配給300gが米だとしたら、たった504kcalしか摂取できておらず、著しいエネルギー不足で激しい飢えを感じるレベルにちがいない。

高カロリー食品で有名なピーナッツ・バターは100gで約640kcalある。300gであれば1920kcalとなり、それでもなお、成人男性のエネルギー必要量に遠く及ばない。いかに厳しい飢えに直面しているかがわかる。

我が国は近年、長引く不況(政府発表では2017年9月時点でいざなぎ景気超えとされ、肌で感じる景況感と乖離)で翳りが出てきてはいるものの、コンビニの賞味期限切れ食品や恵方巻の大量廃棄(フードロス)が話題になるなど、まだまだ飽食の目立つ豊かな国といえよう。

2 thoughts on “北朝鮮で厳しい食糧難か

  1. 北朝鮮というと、敵視したりバカにしたり。
    でも、独裁の中枢 と 民衆 とは、絶対に混同されてはなりませんね。
    民は被害者、民に罪はない!
    民の「厳しい飢え」を世界がどう救うか? 本当に難しい問題です。

  2. 独裁側にすべての責任がありますね。世襲による堅固な独裁体制に移行する前になんとか阻止できればよかったですが、民衆には非暴力で訴える機会すら与えられなかったでしょうね。第二次世界大戦でドイツはワイマール憲法のたった一つの条文「緊急事態条項」を発動することにより、独裁体制を可能にした。自民党改憲案の改憲4項目(9条改正、緊急事態条項、参院選合区解消、教育の充実)になんと「緊急事態条項」が含まれています。かつて麻生が、「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と発言しました。本音を漏らしていたわけです。

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