安倍首相そろそろ潮時だ

政治、文化、時事問題を報じるイギリスの雑誌The Spectatorのウェブサイトで、1月21日、フィリップ・パトリック氏が安倍首相の運は費えたことを記事にしました。

安倍首相の運がついに尽きつつある

(前略)

これは日本版ウォーター・ゲート事件になる危険性がある

毎年恒例の桜を見る会は1952年以来の伝統だ。新宿御苑に約1万人の著名な政治家、財界、文化人が招待され、お菓子や軽食をふるまうイベントを支援するために公的資金が使われる。

近年までこのイベントは議論の余地がなく、エリザベス女王主催のガーデンパーティと同じように政治的に重要なものではなかった。東京のエリートにとっては、中立的な雰囲気の中でくつろいだり、桜を見たり見られる機会だった。もしかしたら、首相とのトロフィー写真を持ち帰るかもしれない(いずれにしても、真剣な政治活動のためではない)。(中略)

日本の歴史上最長の首相になった昨年11月時点では考えられなかったことだ。日本の平和憲法を抜本的に改正するという長年の野望を叶える権限を与えるため、2020年初頭に衆議院の解散総選挙を行うという噂が広まった。

そのような計画は、現在保留になっており、安倍首相は8月のオリンピック・パラリンピックの成功を願って、その頃には、オリンピックが誘発した国家的興奮の残光の中で、桜のスキャンダルがついに忘れ去られるのを頼りにしているに違いない。

しかしそれは希望的観測であろう。ついに運が尽き始めたようだ。首相夫人が密接に関係していた小学校が、驚愕の低価格で広大な土地を何らかの形で取得したという闇取引から無傷で生き延びた後、無敵のオーラを放ち始めていた。深刻そうな問題に見えたが、どういうわけか首相は生き残り繁栄していた。

そこに「桜を見る会疑惑」が勃発した。新年早々、安倍首相はカルロス・ゴーン氏の脱走から不吉なことが起こるのを避けるため、ゴルフ場への退避を余儀なくされた。これは単に始まりかもしれない。

ゴーン氏の陰謀説には、今のところ上級政治家は関与していないが、エリートたちの一部は、もしゴーン氏が暴露を選べば、この一匹オオカミ実業家が主張できる事柄について、本当に神経質になっているに違いない。

今週になって、もう一つのスキャンダルが浮上した。カジノリゾートを導入する計画を現金化につなげたい自民党議員に対して、中国企業からの贈収賄の疑惑が持ち上がってからスキャンダルは再燃し6人の議員が収賄容疑で起訴された。

カジノ計画も宙に浮いた状態だ。安倍首相は圧倒される危険性があるが、深刻な経済疑惑や怪しげな商取引と比べて、たいして重要ではない桜を見る会であったが、招待客名簿を隠蔽し潜在的な支持者を格安なディナーに招待したことが、国民の想像力をかき立て激しい怒りの渦を巻き起こした。

日本では汚職は一つの問題である。 しかし、礼儀と伝統を破った神聖な桜の美しさに対する犯罪はまったく別なのだ。

 (blogs.spectator.co.uk) 

https://blogs.spectator.co.uk/2020/01/shinzo-abes-luck-is-finally-running-out/

昨年11月8日の参院予算委員会で、共産党の田村智子議員の発言から火がついた桜を見る会疑惑ですが、当記事では桜を見る会騒動勃発直前の、11月初旬時点では「安倍首相の通算在職日数が桂太郎氏を抜き憲政史上最長となったこと」が話題になっており絶頂だったこと。そのときと現状を比較し、もう先は長くないと予測しています。

「桜を見る会疑惑」は、1972年に発覚したウォーター・ゲート事件の日本版になるとまで記しています。

ウォーター・ゲート事件

ウォーター・ゲート事件は、リチャード・ニクソン大統領の再選をめざすにあたって、対立する民主党候補を不利な状況に追い込むため、共和党員がワシントンのウォーター・ゲートビル内民主党全国委員会本部に盗聴器をしかけたことに端を発しました。

告発者が政権に不利な情報を次々にマスメディアに暴露し、ニクソン大統領側近や再選委員会の関与、ニクソン大統領によるもみ消し工作発覚など泥仕合の末、ついにニクソン大統領を辞任に追い込んだのです。  

当時ニクソン大統領に対する証拠(録音テープ)提出要求を巡って大統領と議会の全面対決となりました。最高裁判所が「大統領側の行政特権適用の主張を全員一致で否認して録音テープの提出を命じたこと」が決め手となり、大統領の弾劾が可決されニクソン大統領は1974年8月に辞任を余儀なくされました。  

桜を見る会については、安倍晋三首相を被告人とする告発状が、11月20日、東京地方検察庁特別捜査部に出されましたが、捜査に着手する動きはまったく見えません。以下現代ビジネス記事タイトル「桜を見る会問題で安倍首相を刑事告発・・・検察が忖度する可能性」のごとく、検察が安倍政権に忖度してしまっては真相解明からほど遠くなってしまいます。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68761

毎年の恒例行事である桜を見る会の招待客名簿を1年も経たずにシュレッダーにかけて廃棄するわけがありません。要するに検察が招待客名簿の提出を命じて、違法性がないか捜査すればよいのです。

憲法99条の憲法擁護義務(*)を無視し憲法改悪を大々的に先導し、批判には耳を貸さず、意見の異なる者と対話をしようともせず、保身のためならば事実を隠し、嘘をつき嘘をつかせ、開き直って平然としている。

常識がまったく通用しない安倍政権を見ていると、泥仕合はまだまだ続きそうです。

*憲法第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

2 thoughts on “安倍首相そろそろ潮時だ

  1. 「開き直って平然としている」というのが、安倍さん(安倍政権)の一貫した態度です。
    開き直り、嘘、権力の私物化。
    伊藤詩織さんの件では、事件の揉み消しという、法治国家の根幹を揺るがすことまでやってのけましたが、ーーなぜか、あの件、テレビニュースや国会でほとんど取り上げられません。マスコミとはマスゴミかな。真実追求をお題目にする割には、やつら、自分たちに少しでも不利益が及ぶとなると、見て見ぬ振り です。

  2. 準強姦の容疑者が元TBSワシントン支局長でした。しかも優越的な地位から仕事をあてがうことをちらつかせ、過剰なお酒や薬を強要し強姦するというもっとも卑劣なやり口、腐敗したマスメディアの慣行なのでしょう。見て見ぬふりをするわけです。伊藤詩織さんのような勇気ある女性が、日本の闇を見事に浮かび上がらせてくれました。詩織さんでなかったら泣き寝入りか、あるいは、高額の示談金を提示されやむをえず被害届を取り下げたことでしょう。

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