新型コロナウィルス感染症 人工呼吸器の前に「うつ伏せ姿勢」

BBCニュースのポータルサイトから(2020年9月27日)

かなりのローテク(初歩的な技術)である「患者をうつ伏せに寝かせること」によって、水分と炎症で圧迫された肺の気道が開き、人口呼吸器やエクモ(体外式膜型人工肺)に頼らずとも、新型コロナウィルス感染症から回復する効果が報じられています。

Low-Tech Way to Help Some Covid Patients: Flip Them Over The New York Times https://www.nytimes.com/2020/05/13/health/coronavirus-proning-lungs.html

BBCのニュースサイトで、9月27日、新型コロナ感染症から生還したアンドリュー・アンウィン氏(26歳)の急性期からの回復、その後の深刻な後遺症が報告されています。

アンウィン氏の場合も、「うつ伏せ姿勢になったこと」が転機となり、治癒に向かいました。

新型コロナ感染症の生存者、26歳、「悪夢とフラッシュバック」について語る

アンドリュー・アンウィン氏と父親のデレク氏は、新型コロナ感染症からアンウィン氏を生還させてくれた病院を支援するためにチャリティー・サイクルライドを完走

新型コロナ感染症にかかり集中治療室で、11日間過ごした26歳の男性は、その後も5カ月間にわたって苦しんでいる精神的苦痛について語った。

ケント州ダートフォード出身のアンウィン氏は、4月に新型コロナ感染症に罹患し、数日で息苦しさを感じ、死ぬことを予期し茫然とした。 彼は二つの肺に穴があいており、ダートフォードのダレント·ヴェリー病院の医師は彼を人為的な昏睡状態に陥れた。

彼は「顔を覆っていた酸素マスクについて、まだフラッシュバックがある」と話した。

アンウィン氏と彼の父親は、病院の資金を集めるために自転車で35マイル(56.3km)を完走した。 アンウィン氏は、「何か恩返しをしたい。彼らは私の命を救ってくれたと本当に感じている」と述べた。

ほんとうに恐ろしい

アンウィン氏は喘息の持病があるが、コロナウィルスに感染したときは、健康で熱心なサイクリストだった。最初は「それほど体調が悪いとは感じなかった」と言っていたが、すぐに咳と体温の急上昇を体感した。

父親が救急車を呼び、病院に収容されたものの、アーウィン氏の容態は急速に悪化した。

医師は、最終的にコロナウイルスと集中的に闘う機会を与えるために、昏睡状態に置く必要がある判断した。「最悪の事態は、妻と両親に別れの電話をすることでした」、「私はひどく怯えて、死ぬだろうと思ってました」とアーウィン氏は述べた。

医師が彼をうつ伏せに寝かせたことが転機になり、酸素レベルは回復し始めた。医師がようやく彼を昏睡状態から連れ戻した瞬間、「私は生きている。この恐ろしいウイルスを打ち負かした」と思ったのを覚えている。

しかしながら、その後も5か月に亘ってアンウィン氏は、未だ苦悶の日々に直面している。「それは私の精神状態だ。私には悪夢とフラッシュバックがある。眠りにつくと、酸素マスクが顔を覆っているのが見える。パニックになって汗をかきながら目を覚ます」と語った。

英国全体、特に若者の間で感染例が増えるにつれ、彼は他の人々に「ウイルスを深刻に受け止めなさい」と呼び掛けている。

「私は命を失うという絶望的な代償を払うところだった。一時は、自分で息をすることもなかった。死んでいたかもしれない」とアンウィン氏は付け加えた。

(bbc.com)

https://www.bbc.com/news/uk-england-kent-54253791

2 thoughts on “新型コロナウィルス感染症 人工呼吸器の前に「うつ伏せ姿勢」

  1. うつ伏せ姿勢ーー面白いですね。
    コロナに罹って苦しくなったら、忘れずに、ぜひ、やってみようとおもいます。

    考えてみれば、閉塞性肺疾患の方がタンを排出する際にとるとよい姿勢・喀痰姿勢に近いです。喀痰の場合も気道を広げて出し易くするわけです。理に適っております。

    1. ぽつりさん、さすが詳しい。うつ伏せは喀痰姿勢と同様、気道を広げ異質物(病原)を排出する効果があるのですね。

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