知られざるシロクマの生態

(freepik.com)

アフリカの人々や環境を心から愛する旅行者 ドーン・ヨーゲンセン氏がサイトTHE INCIDENTAL TOURIST(http://theincidentaltourist.com/ )で、7月30日、シロクマの興味深い特徴を記事にしました。

ドーン・ヨーゲンセン氏はツイッター(@DawnJorgensen)でも動物、環境、ツーリズム・ニュースなどを中心に発信しています。

シロクマの毛は「白いのではなく、透明で中空であること。地肌は対照的に、漆黒であること」、「犬よりもはるかに嗅覚が鋭く、10~20km離れた遠くの獲物や1m厚の氷床下の獲物も感知することができる」等、驚きの発見がありました。

うだるような暑い日に一抹の清涼感を与えてくれます。

科学者たちによれば、これからの50年でシロクマの個体数は3分の2に減少してしまうという。

気候変動と絶え間ない北極氷床の融解が、シロクマの体重を減らし、出生率を押し下げ、若い種の死亡率増加をもたらす。

以下は、科学者たちが発見した驚くべきシロクマの生態である。

1 陸上で最もでかい捕食者

北極海の氷床で暮らし、食べ物と住み家を海に依存する海洋哺乳動物のため、陸上でもっともでかい肉食獣で、大きいものは体長3メートル・重さ800kgあり、雄は雌の2倍ほどの大きさだ。

2 泳ぎ上手

シロクマは最速20kmで泳ぎ、長時間安定して泳ぐことができる。しかも、水中には2分以上潜っていることができる。  

3 氷床を旅する旅行者  

シロクマは泳ぎが巧く、巨大な前足は北極の氷原間を渡るべく、みごとにデザインされた形をしている。

しかしながら巨体でパワフルに泳ぐことは、エネルギー消費の観点からできるだけ避けるべく、氷原に穴が空いた場所をアザラシの狩猟場として最も好む。

4 一匹狼であるが友情に厚い

大人のシロクマは、群れずに一頭で生活する。他のシロクマに縄張りを譲ることはない。裏腹に、お互いに獲物(食糧)を求める同士として氷床の研究者に友情を示すことがあり、抱きあって眠る事さえあった。

攻撃的な肉食獣である反面、友情に厚い。

5 好奇心の強い冒険者

人間のシロクマ生息地への侵害と代償に、悲しいことに人間居住区を訪れ、生ごみを漁ったり、目にしたものならプラスチックだろうとエンジンオイルだろうとなんでも食べてしまう。

好奇心が仇となってしまうのだ。

6 鋭い嗅覚

鼻の嗅覚を感じるセンシティブな部分が人間の100倍も広い。

鋭い嗅覚によって、10~20km離れた遠くの獲物さえも感知することができる。

1m厚の氷床下の獲物も感知できる。

また、氷雪原で白い身体がカモフラージュとなって、隠れるのが上手だ。唯一黒い鼻先を手で覆って隠す。

7 実は漆黒の肌

白毛の下は漆黒の肌だ。

中空透明な白い毛は、太陽光線を簡単に透過する。

漆黒の地肌は、25%前後の熱を太陽光線から得るのに役立っている。

8 妊娠したシロクマの準備

秋に妊娠した雌のシロクマが、冬眠の準備を始める。氷雪にシェルターを掘り、他のシロクマは厳寒の外で見張る。

シェルターの先には楕円形の部屋があり、そこで子を産み、生まれた子グマを世話する。

11月から翌年2月までの冬眠期間中、心拍数は毎分28-45に下がるが体温は変わらない。

生まれた子グマは3~4月には巣立っていく。

9 新生児はたったの800g

懐妊した雌クマは1~3頭の子グマを産む。重さはたったの500-800gだ。生まれたときはつるつるで毛はない。シロクマはとても思いやりと愛情のある母親になる。

10 絶滅危惧種

国際自然保護連合によれば、シロクマは密漁ではなく氷原融解により絶滅の危機に晒されている。現在地球上のシロクマ個体数は2万~2万5千頭だ。

11 共食いせざるをえない

半生を狩猟に費やすシロクマであるが、近年の気候変動の激しさによって主食の獲物であるあざらしが減っている。

その代わりに鳥の巣など代替を探し、飢えたクマが共食いに駆られる可能性がある。

実際、病気の子グマが食べられたことがある。陸上で罠にかかったクマが標的になったという報告もある。

12 赤外線カメラに映らない

パワフルな捕食者であると同時に、赤外線カメラに映らないという不思議な動物だ。北極上空からシロクマの個体数調査に組織した研究者たちがこの驚くべき現象を発見した。

13 雑種もいる

2006年、米国の狩猟家が北極で捕らえたシロクマのDNA鑑定をしたところ、グリズリーとシロクマのあいの子であった。

そのクマの手足は茶毛で、泳ぎに適した長い爪、グリズリーの頭形をしていた。

14 優れた旅行家

シロクマは、アラスカ、グリーンランド、ノルウエー、ロシア、カナダと旅をする。

興味深いことに一カ所に定住しないで、移住する性質がある。

15 人間以外に天敵なし

シロクマは天敵がいない故、25年近く生きることができる。

地球上のとても興味深い動物であり絶滅の危機から、美しいシロクマを保全することが大切だ。

(theincidentaltourist.com)

http://theincidentaltourist.com/interesting-facts-polar-bear/

2 thoughts on “知られざるシロクマの生態

  1. 超人的能力をもつシロクマ。
    もっとも、人ではないのだから、超人的、であってもなんら不思議ではない。
    この記事を読み、人間の支配する、人間中心のこの地球、この世界というものへの疑問符を新たにしました。
    「唯一黒い鼻先を手で覆って隠す。」
    すごいし、すばらしい!

  2. たしかに野生の動物、昆虫、植物、微生物さえ、生き残るためには、人間の能力をはるかに超えた部分をそれぞれもっているものたちで構成されています。人間はもっと謙虚になるべきなのでしょうね。

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