韓国でも製造業の空洞化進む

韓国では2018年7月1日に施行された働き方改革により、法定労働時間を週68時間から、週52時間に削減、そして2018~2019年に行った最低賃金29%引き上げという大胆な政策による人件費の増大があり、一部の中小零細事業者は財務状況・資金繰りを悪化させています。

韓国は男子のみ徴兵制度が義務となっています。

男子は18歳で徴兵検査を受け、兵役、免除・有事時出動あるいは完全免除の判定を受けます。

産業技能要員・公益勤務要員・専門研究要員・義務警察官・戦闘警察官・海洋警察・警備矯導隊・義務消防隊などで勤務を行えば2年間の兵役が4週間に短縮されます。

韓国日報ウェブサイト(MSN.com)で、9月17日、キム・ジヒョン氏が、製造業等基幹産業技術者の空洞化が進展していること。一例として産業技能要員としてメッキ工場で働き、兵役を大幅に短縮されながらも、若者の受け皿になっていない中小零細製造業の姿を記しています。

基幹産業で若い血の不足

イ・チョンフン氏(21歳・仮名)は、軍隊に行く代わりに産業技能要員として服務し、メッキ技術を身につけ、キャリアを積んでA工場に長く勤めれば競争力を養えるという考えで、自らA工場勤務を申し出た。

しかし、イ・チョンフン氏は3年間A工場に勤務し、働き続ける意欲を失った。

イ・チョンフン氏は、「たとえ産業技能要員だったとしても、職務に応じて給与が変わるものだが、私が働く場所はいつも最低賃金でした。会社は賞与を支給すると約束しておいて、何の説明もなく賞与を減額した。一緒に働く従業員は大部分が50歳以上で、どうしておまえだけが不満を持つのと言われ会話にならなかった」と述べた。

中小製造業特有のどんぶり勘定の経営方式、職場内の世代・文化の違いは、技術者に対する差別待遇と認識などの問題が複合的に作用したものだ。

新しい仕事を探すというイ・チョンフン氏に「3年間積んだ経歴が惜しくないか」と尋ねると、「技術者の待遇はどこに行っても劣悪です。離職しても状況は改善されないようです」と答えた。

(msn.com/ko-kr/news/)

ブラック企業には、

①一定の業績を上げており十分な賃金支払能力があるのに、労働基準法を遵守せず、劣悪な労働環境で働かせる企業

②財政状況や資金繰りが悪いため、労働基準法を遵守できず、劣悪な労働環境で働かせざるを得ない企業

の二者があります。 もちろん両者とも、最低の労働条件を定めている労働基準法や最低賃金法を遵守していないためブラック企業との評判がたちます。

たとえ前者の①に属していたとしても、遅かれ早かれ優秀な人材が辞めていき、新規採用がうまくいかず、監督署来所依頼・行政指導・行政勧告、労使紛争、訴訟に巻き込まれて成長の芽が潰れていきます。

どんな組織にも起こりうるいじめやパワハラを除き、極論すれば労働基準法を遵守していればブラック企業ではないのです。

もし労働基準法を遵守していながら、「ブラック企業」と名指しされている会社があれば、教えて頂きたいです。

インターネットやSNSで、会社の評判が瞬時に拡散してしまう世の中で、若者は労働法を学び、企業文化に対する嗅覚が鋭くなっており、劣悪な労働環境の会社には一層良い人材が集まらなくなっています。

メッキ工場団地の20歳代の労働者は、ほとんど「工業・商業を専門とする特性化高校の生徒が、企業や学校を行き来しながら、教育訓練を受けることの学習並行制度」あるいは「兵役の代わりに企業で働く産業技能要員制度」を活用して就職をしていた。

B工場代表は「工場の売上高が安定して作業環境が良い場所は、二つの制度を活用して、20代の従業員を採用することができる」とし「ほとんどの零細工場は、家族主体で働きながら、外国人労働者だけを雇って事業を運営している」と説明した。

府の支援制度を活用しても若い人たちが入社後、長く続かないのが実情です。

鞍山一帯メッキ工場で40余年間勤務したキム・チャンシク氏(59歳・仮名)は、「20歳代若者で着実に勤める者が多くないと見て、20歳代後半〜30歳代の技術者を探しても難しい」とし「世代交代することができずに、引退した70代の技術者たちが戻ってきている」と現場の状況を説明した。

若い人たちが去る理由はさまざまだった。 A工場のパク・スヨン氏(21歳・仮名)は、「外見と言語が異なる他の外国人労働者たちと一緒に、調子をあわせて勤務するのが不慣れで同年代の友達が適応できずやめた例がある」と述べた。

C工場で働くチェ・ミンギ氏(19歳・仮名)は、「高齢者が多くて私がいれば、走り使いと雑用を引き受けることになり、休み時間さえ気楽に休むことができない雰囲気が嫌い」と不満を漏らした。

一方、産業機能要員服務を終えた後、メッキ工場でのキャリアを積んで創業の夢を育てる若い人もあった。

B工場で4年目働くキム・ジュンソク氏(23歳・仮名)は、「進路でひどく悩んだが、ここで勤続年数を経るにつれ(周辺工場に比べて)給料が上がり、残ることにした」と述べた。

従業員20人規模の金型製造業の社長は、多数の中小企業は、新規の投資余力もなく、賃金も中堅企業レベルに合わせてくれないと述べ、表面処理分野の名匠であるキャン金属の代表ぺ・ミョンジク氏(60歳)は、「若い人たちが中小企業を避けるのは福祉制度が不十分なこと、大企業に比べて低い賃金と将来への不安が大きな原因」とし「政府は企業の競争力強化をのために新技術の研究開発(R&D)などに多くの支援投資をするが、むしろ中小企業で働く若い人たちが体感できる直接サポートを増やすのがより効果的であること」と述べた。

(msn.com)

https://www.msn.com/ko-kr/news/other/%EB%BF%8C%EB%A6%AC%EC%82%B0%EC%97%85-%EC%A0%8A%EC%9D%80%ED%94%BC%EA%B0%80-%EC%97%86%EB%8B%A4%E2%80%A6-%EC%82%AC%ED%91%9C-%ED%92%88%EC%9D%80-2030/ar-AAHo6Dr

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *

CAPTCHA