韓国のホーム・エコノミー・トレンド

DongA.comで、ナム・ゴンウ氏が、11月19日、韓国における巣ごもり消費の傾向を記事にした。

出前を頼んで食べて、ドラマ見てゲームして寝転がる

仁川(インチョン)に住む会社員のキム某氏(40歳)は休みの日には、出前サービスのアプリを使う。チキンから羊串焼き、ホルモンまで、その日の好みで注文する食べ物はいろいろだ。

ご飯を食べた後は、平日に見逃したドラマを購入して、まとめて見る。ドラマを見るのが飽きたら、スマートフォンでモバイル・ゲームをする。RMT(オンラインゲームなどの仮想世界にある希少アイテムをお金で買う行為)で飾られた自分のキャラクターを見ると、胸がいっぱいになる。キム氏は「家の中で一人遊んでいると、外で受けたストレスが解消される。外に出て人々に会うよりも、ずっと少ないお金で癒されて嬉しい」と話した。不況期にわずかでもお金を節約するため、休日を家で過ごし巣ごもり消費するホーム・エコノミー文化が、クレジット・カードの使用内訳からも確認されている。

KB国民カードは昨年1四半期(1~3月)から今年2四半期(4~6月)まで飲食出前アプリ、家電、レンタル、日常用品の配達、ケアサービス、エンターテインメントなどホーム・エコノミー関連業種を利用した25~54歳の顧客の決済データ4492万件を分析した。その結果、ホーム・エコノミー分野の1日平均決済件数が1年ぶりに1.9倍に増加したことが明らかになった。 (中略)

専門家らはホーム・エコノミー関連の決済規模が増えた理由として、経済難を挙げている。 仁川大学消費者学科教授のイ・ヨンエ氏は不況で、可処分所得が減ったため外に出て趣味を満喫することが負担となっている人たちを中心に、ホーム・エコノミー・トレンドが拡大した。労働時間週52時間制の施行によって、余裕時間が増えたのも巣ごもり消費が増えた理由だとも述べている。

国民カードのアンケート調査によると、昨年と比べ、今年は家で過ごす時間が増えたという回答(35.9%)が、減少したとの回答(22.2%)よりも多かった。

余暇を過ごす場所を「家」と挙げた回答者は、全体の51.7%を占めた。余暇活動を家で過ごす理由として、「本当の休息だと思って」、「欲しい活動を楽にすることができるから」を主に挙げた。国民カードのデータマーケティング部は「家で時間を過ごし、休息を取る人々が消費トレンドの変化を起こしている」と分析した。 (donga.com) http://www.donga.com/news/article/all/20191118/98426962/1

リーマン・ショック(2008年9月15日)による世界的景気低迷の頃から、「巣ごもり消費」という言葉が浸透しました。当記事は韓国において巣ごもり消費が深化している状況が記されています。

アメリカでは同時多発テロ(2001年9月11日)から、巣ごもりの傾向が始まっており、ヤッピー世代(米国第二次大戦後のベビーブーム期に生まれた世代)はリーマン・ショックによる株式の暴落から、高水準のライフスタイルを目指して競争に明け暮れた日々を反省し始めました。より家庭を大切にする気運や自分の時間を大切にする生活に回帰し始めたことをコクーニング(まゆ)現象(蚕のまゆのようにこもって生活するさま)とたとえました。

当記事では、巣ごもり消費を「ホーム・エコノミー・トレンド」と題しています。

2018年1~3月(韓国の第一四半期は1月から始まります)に対して、2019年4月~6月の巣ごもりサービス決済件数を比較したところ、おおむね1.3~2.2倍と著しく増大しています。

飲食出前(オンライン注文)、子供やペットケアのサービスや映像やゲーム・エンターテインメント需要が特に旺盛です。巣ごもりといっても、家にこもってお金を使うわけです。 不景気でもインターネットの世界は経済をけん引し続けています。映像一つを取っても、YouTube動画などが、多彩なカテゴリー、アイデア、品質においてテレビ媒体を凌いできたといっても過言ではないでしょう。 外出先であろうと、手の平サイズのスマホ画面に見入る人々で溢れてきました。あの画面がより快適で目に優しいものになれば、テレビなどは今より廃れてしまうでしょう。

キャッシュレス社会の進展と並行して、オンラインによる飲食出前・家電レンタル・日曜品配送・子供やペットケア・映像やゲームサービスが占める比率も、ますます高くなっていくでしょう。

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