韓国コロナウイルス最前線 看護師はストレス限界

「すべての市民は記者だ!」をコンセプトに幅広い分野のニュースを提供するオーマイニュースのウェブサイトで、2月27日、社会部記者カン・ヨンジュ氏が韓国の病院における看護師たちの奮闘ぶりを記事にしました。 韓国第3の都市 大邱(テグ)のある大病院の看護師が、匿名で最前線の実情を語りました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)最前線

大邱(テグ)の看護士たち「毎日、誰か一人は必ず泣く」

大邱大病院の看護師「不安が最大の問題」

「仕事中にいつも誰か一人は必ず泣きます。情緒的にとても不安ですし、体力的にも大変な状態です。その上、最近はもしかしたら家族に感染するのではないかと思って、ほとんどの看護師が家族と別々に生活しています。みんなとても敏感になっています」 大邱(テグ)のある大病院に勤める李ハナ看護師(匿名)が語った。

李看護師の病院ではコロナ19確定患者との選別診療業務を並行して行っている。 李看護師はコロナ19患者の世話を始めた2月21日から病院内の宿舎で隔離生活をしている。現場の第一線で勤務する本人と家族間の接触を最小限にするためだ。

李看護師は「現場で働いていると、誰か鼻水を垂らすだけでみんな不安に思っています。だけど、身体が少し悪いと思ったら、直ちにコロナ19の検査を受けるのか、検査をしばらく我慢するのか内心の葛藤があります」と吐露した。検査結果が出るまで隔離されてしまうが、そうなると現場担当者がさらに不足するという理由からだ。

彼は「マスコミだけでなく、多くの人々が医療陣と言えば医師を思い浮かべるが、看護師も現場の第一線で感染の憂慮を乗り越えて勤務していることを分かってほしい」と漏らした。 李看護士は27日の電話インタビュー最中、何度も現場の看護師があまりにも不足していると指摘した。

下記は彼と交わした一問一答である。

防護服、20分着ても汗まみれ 現場の状況は?

 「看護士の業務がかなり増えました。病院関係者の感染可能性を減らすため、清掃業務の一部も我々が引き受けています。しかし、最大の問題は看護婦たちが経験する不安です。この病気と初めて向き合うだけに、感染を避けるためにどこまで気をつけるべきか明確な答えがないからです。

危険を防止するため、医療スタッフ全員が最大限の安全装備で診療しています。実は肺炎だけでもレベルD防護服まで着る必要はないのですが、今は可能な限りリスクに備えて患者を診ています。」

看護士たちはみんなレベルD防護服を着脱することについて熟知した状態だったか?

「いいえ。ほとんどの保護装備を手渡され、どうぞご自由に着てみなさいという感じでした。 感染病専門の病院でもないため、このような教育は十分でありませんでした。防護服の着脱は看護師同士で動画を見ながら学びました。」

現場の防疫対応とガイドラインは、体系的に行われたか?

 「行われませんでした。政府から下された大きな指針はありましたが、実際の現場に適用する詳細な手順がありませんでした。特に私たちの病院は、コロナ19発症から遅れて対応したこともあって、発病初期においても、しっかりとした詳細な手順が用意されていませんでした。」

コロナ19に遅れて対応したというのはどういう意味か?

「私たちの病院は、2015年MERS(中東呼吸器症候群)以降、陰圧病室(空気感染隔離室)の一部を運営してきました。しかし、病院はコロナ19発症初期まで私たちの病院に確定感染者が来ないだろうと高をくくり、事前対策を怠ってきたのです。国家指定病院でないため、ここまで患者は来ないという論理でした。」

「実際に陰圧病室が用意された以上、ここに患者が来るのが当たり前なのです。病院は事前の準備がなされていない状態で急に患者を受け入れ始めました。事前の準備が不足していました。」

最前線で戦う看護師たち 初期の現場の詳細な手順が足りなかったそうだが、現在はどうなのか

 「最前線で勤務した現場の状況を熟知している看護師が自主的に勉強しながら詳細な指針を作成しています。実際に国から降りてくる指針は、国家指定病院に準じて作られた内容なので、私たちの病院に適した詳細システムが別途必要なのです。例えばコロナ19の患者のための一時的個室を作るために防護壁をどれだけ設置しなければならないか、病室に入るときにどんな物品を取りまとめなければならないか、患者をどのように世話するか、患者が使用した施設や器具の衛生消毒はどこまで気を使わなければならないかなどです。」

他に大邱(テグ)現場での苦労はなんですか?

「急な状況なだけに、大邱現場の看護師が感じる不安感が最大の問題です。現在、看護師の多くは、家族と離れて過ごしています。今のような状況下、家族と離れて過ごすのが大変そうな看護師も多い。みんな精神的に不安定だから毎日誰か一人は泣いています。 医療スタッフだけでなく、患者と接する過程で生じる心理的負担も大きい。」

「コロナ19序盤では、病院の隔離指示に従わない患者が多かった。もちろん今でも疑われる患者のうち、本人がどうして隔離されなければならないか納得できない人もいる。この時、患者を説得するために相当な時間がかかります。このような状況に直面するたびに、本当にたいへんな目に遭っています。」

大邱(テグ)の防疫最前線にいる看護師として伝えたいことは?

「選別診療所では、医師を中心に検査が行われています。医師が必ずいなければならないのです。ところが、病棟ではコロナ19検査をする時や血液検査の時を除くと医師が病室にいません。看護師が残りの患者の管理業務を担当しています。」

「患者の食事、健康管理、病室の清掃など、ほとんどの業務です。しかしながら、多くのメディアは、医療現場の医師だけにスポットライトを当てています。現場の最前線で看護師たちが感染のリスクを甘受しながら働いていることを是非知ってほしい。」 (ohmynews.com) http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002616580

米国のテキサス大と国立アレルギー・感染症研究所の研究チームは、「コロナウイルスには遺伝情報を担うリボ核酸が入った粒子表面にスパイクと呼ばれる突起があり、人の細胞表面にある受容体たんぱく質(ACE2)と結合して侵入、増殖していく」と発表しました。

研究チームが新型ウイルスのスパイクたんぱく質をACE2と結合させる実験を行ったところ、SARS(2003年に発生した重症急性呼吸器症候群)より結合力が強いことがわかり、それが今回のコロナウイルス感染拡大要因となった可能性を指摘しています。

「スパイク」の立体構造解明 新型コロナ、ワクチン開発に貢献―米国立研究所など 時事ドットコムニュース https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022000324&g=int

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