韓流ドラマ再ブレイク

パク・ソジュン

コロナ禍による生活の変化やネットフリックス(世界最大の動画配信サービス)の普及によって韓流ブームが再び起こり始めたようです。

韓国ドラマは、生まれながらの悲哀、あこがれ、嫉妬や妬み、因縁、逆境を通して様々な愛憎劇を巧みに、しかも20話以上続く大作によって、長い間楽しませてくれます。

日曜劇場「半沢直樹2020年版」がただでさえ豪華なキャストに、歌舞伎界から4人を起用し話題を呼んでいます。日本ドラマも巻き返しをはかっていることを忘れてはいけません。

中央日報系JTBCのJOINS.comサイトで、8月8日、韓流ブーム再来のニュースが報じられました。元朝日新聞記者で、韓国在住映画ライターの成川綾氏が要因をずばりと解説しています。

「愛の不時着」たくましい女性のおかげ

日本で再び盛り上がる韓流ブーム

(前略)

ヒョンビンを表紙モデルにした「週刊朝日」火がついた

日本でネットフリックスを見る世代は、これまで韓国ドラマにはまった世代より若いようだ。主に30代で「初めて見た韓国ドラマ 愛の不時着にはまってしまった」という話しをたくさん聞いた。

「愛の不時着とてもおもしろい」と久しぶりに連絡をくれた私の中・高校時代の友人も多かった。

2012年当時、李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島を訪問して韓日関係が急速に悪化した時から、地上波テレビで韓国ドラマを見る機会がほとんどなくなった。

韓国ドラマファンは高価なケーブルテレビを契約したり、DVDを借りたりして見ていたが、そうしないと韓国ドラマを見る機会がなくなったのだ。ところが、最近ネットフリックスで見られる韓国ドラマが多くなり、若者の関心が高まっている。

ソン・ジヒョ

「愛の不時着」が日本で人気を得た理由はいくつかあるが、北朝鮮に対する関心はその発端のようだ。政治的な部分だけを掲げた報道で、北朝鮮のイメージは日本でとても良くない。ところが、そこに親近感を感じる普通の人々も住んでいるということを初めて知ったのだ。

「冬のソナタ」一つで韓国に対する視線が変わったように、「愛の不時着」一つで北朝鮮に対する視線が変わったのだ。

イ・ジョンヒョ監督が「BTSをはじめ、K-POP、韓国映画 寄生虫(パラサイト半地下の家族)が広がり、それとともに韓国人の情緒を受け入れるようになった気がする」と述べたのも一理ある。

いわゆる第3次韓流ブームは、BTSやTWICEなどK-POPを中心に始まった。「寄生虫」のアカデミー賞4冠王の韓国映画に対する関心も高まった。今コロナ禍の中でも「ハチドリ」、「マルモイ」などの韓国映画が日本で好評を博している。

近年、韓日関係は最悪だ。 しかし、いまや韓国文化は政治的なこととは関係なく、日本で多様に定着しているようだ。「韓国は嫌いだが、寄生虫は好き」と遠慮なく語る日本人もいる。韓国文化に対する評価は認めざるを得ないようだ。

自宅にいる時間が増えたとき、韓国では韓国ドラマの視聴率が高くなった。日本では自宅にいる時間が増えても日本のドラマではなく、韓国ドラマを見るようになったのだ。

日本ではコロナ禍のためにドラマ撮影が中止になったという理由もあるが、日本ドラマより韓国ドラマの方がおもしろいと感じた人が多いのも事実だ。

「韓国ドラマが日本で人気が高い理由は何ですか? 日本ドラマは何が足りないのでしょうか?」日本ドラマ関係者から真剣に質問されたりもした。脚本、演出、俳優の演技力など、全般的に韓国ドラマの水準が高いとは思うが、そんなことを言っても役に立たないと思って一つだけ指摘した。「女性キャラクター」についてだ。

「愛の不時着」で主人公ユン·セリ(ソン·イェジン)をはじめ、女性キャラクターが男性に依存しない自立したキャラクターだったという点が日本で話題になった。セリは財閥の娘だが、パラグライダーに乗って北朝鮮に不時着しても、たくましく幾度も危機を乗り越えて韓国に帰ってきた。それは腹違いの兄たちとの競争にも慣れていて、自分の力でファッション美容事業を成功させた自立した女性だからこそ可能だったはずだ。

セリだけでなく、他の女性キャラクターもそうだった。男性の世話ばかりするキャラクターはいなかった。しかしながら、その部分について韓国で言及することはあまりない。それは最近の韓国ドラマであまりにも当たり前のことだからであろう。

もともと現実にないものをドラマで埋める面がある。中東でも韓国ドラマの人気がすごいという話を聞いた時、日本でなぜ「愛の不時着」の女性キャラクターに対する共感度が高いのかも少し分かった。中東は比較的男性に比べて女性の地位が低いという。

日本の女性はなかなか声を出さないが、内心女性の立場に不満を抱く人が多いようだ。そんな女性の本音を考えてドラマを作ってこそ、日本でも共感を得ることができるのではないかと思う。

実際、日本で「愛の不時着」ファンは女性が、「梨泰院クラス」ファンは男性が多い傾向がある。「梨泰院クラス」は、男性が主人公の職業的な成功ストーリーと復讐ドラマで、普段から上司のパワハラに言葉も出せず我慢している会社員たちが快感を感じたであろう。

コロナ禍で人の往来は難しくなったが、オンラインでドラマや映画は簡単に国境を越える時代になった。 今年初めまでは想像もできなかった状況だ。 2週間以上日本で過ごすのは、会社を辞めて韓国に留学してから3年半ぶりのことだ。こうなったついでに、これまでまともに見られなかった日本ドラマを見て、また日本文化と社会を振り返る時間を持とうと思う。

(news.joins.com)

https://news.joins.com/article/23843830

4 thoughts on “韓流ドラマ再ブレイク

  1. 『愛の不時着』は本当に面白い! まんまとイッキ見させられてしまいました。政治は政治、ポップカルチャーはポップカルチャーでそれぞれ別々に流れができるのがいいのかもしれませんね。

    1. ポップカルチャーのレベルの高さは素直に認め、別々の流れができることが理想ですね。

  2. 韓国ドラマ、たまに観ます。
    当方のパートナーが、テレビを観るときには韓国ドラマしか観ないからです。つられて、こちらも、ぼんやりと、たまに…
    次々に録画をして観ているよう。観るのが追いつかないのか、いつも20%ほど再生スピードを速くして観ています。
    そんなにドラマが好きなのになんで日本のドラマは観ないのか(そう、全く、1秒ほども観ないのです)、と訊いてみたのですが、はっきりした答えは返ってはきませんでした。

    当方の印象に残っている韓国ドラマ(少々古いですが)
    ・冬のソナタ
    ・揺れないで

    1. 20%早送りで見ているところに処理能力の速さを感じます。録画を次々と観るところは小生と同じです。韓国ドラマはストーリー展開に飽きがきません。たとえば次は「夫の不倫がばれるシーン」、次は「身ごもった子供が夫の子でなかったことが判明」・・・・・・老若男女の俳優たちの名演技が魅了してくれます。

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